概要
Facebook広告を出稿している企業も多いかと思います。Google検索やYahoo!検索と比べFacebookはビジネスパーソンの利用者が多く、BtoBマーケティングでの効果が期待できますが、広告効果の最適化にはFacebook広告のデータを分析することが重要です。またFacebookだけでなくGoogle広告やTwitter広告といった他の広告サービスのデータと組み合わせた分析や、データの可視化に特化したBIツールでのデータ分析はさらに有効ですが、このようなデータ分析は少なからずデータエンジニアリングの知識を必要とするデータ分析基盤の構築が必須です。
今回の記事では、trocco®というデータ分析基盤構築支援サービスを使ってGoogle Spreadsheets(スプレッドシート)にデータを転送し、クリエイティブレポートを作成していきます。
なお今回、データの転送手段として採用したtrocco®は、Facebook広告クリエイティブの他にも、様々な広告・CRM・DBなどのデータソースにも対応しています。

ゴール
下のようなFacebook広告クリエイティブのデータを

スプレッドシート上でまとめます。作成後は自動でデータを更新することも可能です。

こんな人におすすめ
- Facebook広告クリエイティブのデータをスプレッドシートに転送したい
- Facebook広告クリエイティブのデータを可視化して整理したい
- 自社の広告データの分析をやってみたい
1. trocco®でFacebook Adsクリエイティブ → Google Spreadsheetsの転送自動化
データの転送のためにはtrocco®のアカウント、データを転送するスプレッドシートにアクセスできるGoogleアカウントが必要です。
またtrocco®は無料のトライアルを実施しています。この機会にぜひ申し込み・登録を済ませておきましょう。
https://trocco.io/lp/index.html
1-0. 転送準備
trocco®にアクセスして、ダッシュボードから「転送設定を作成」のボタンを押します。

転送元に「Facebook Adsクリエイティブ」を指定し、転送先に「Google Spreadsheets」を選択して転送設定作成ボタンを押します。

設定画面になるので、必要な情報を入力していきます。
1-2. Facebook Ads クリエイティブとの連携設定
trocco®には社内のユーザー間でチームを作成し、チーム間で転送設定を共有するチーム機能があります。自分だけでなく、他のメンバーにも転送設定を共有できるよう設定に名前をつけメモを作成しておきましょう。

続いてFacebook Ads クリエイティブの設定に移ります。転送設定の「接続情報を追加」のボタンを押し、Facebookアカウントとの連携を行います(事前に連携を済ませておくことも可能です。)。

別のタブでFacebook Ads クリエイティブの接続情報の新規作成画面が開きますので、FacebookアカウントのIDとパスワードを入力し、認証を済ませたら元の画面に戻ります。
接続情報の欄の「接続情報を読み込む」のボタンを押すと、連携したFacebookアカウントとの接続情報が選択できるようになります。

1-3. Facebook Ads クリエイティブのデータ抽出設定
続いて連携したFacebookアカウントを通じて取得するデータを設定していきましょう。
Facebook Ads クリエイティブからデータを抽出するための広告アカウントIDを入力します。

1-4. 転送先Google Spreadsheets
次にスプレッドシートへの転送設定を行います。Facebookアカウントと同様にGoogleアカウントとも連携を行います。

転送元のFacebookアカウントと同様に、連携した接続情報が選択できるようになります。

転送先のGoogle SpreadsheetsのスプレッドシートIDとシート名を入力します。
なおスプレッドシートIDとシート名はスプレッドシートのURLから確認でき、「スプレッドシートID」「シート名」の箇所がそれぞれ対応します。
https://docs.google.com/spreadsheets/dスプレッドシートID/edit#gid=シート名

これで入力は完了です。接続テストをして問題がなければ、「次のステップへ」をクリックし確認作業に進みましょう。
1-5. データのプレビュー
Facebook Ads クリエイティブからデータがどのように転送されるか確認できます。希望のデータが取得されていなければ再度設定画面に戻って設定をやり直します。

データが正常に転送されていることが確認できましたが、後の工程でひと手間省くために「ad_creative_thumbnail_url」を一番左の列に移動します。
このようにtrocco®を利用すると単なるデータの転送だけでなく、転送と同時にある程度データの加工も可能です。


移動したら「変更をプレビュー」を押し、カラムの順番の変更が反映されるかプレビューで確認します。

「ad_creative_thumbnail_url」がプレビューの一番左の列に移動されていることが確認できます。
「確認画面へ」のボタンを押し、転送設定を保存します。
次に転送設定の一覧から作成した設定を選び「スケジュール・通知設定」に進みます。
1-6. スケジュール・通知設定
「スケジュール・トリガー設定」タブを開きます。

「スケジュールを追加」ボタンを押すと、以下の画像のようなモーダルが出てきます。ここで実行スケジュールを設定することで、転送を定期的に実行し自動化することが出来ます。

1-7. データ転送ジョブの実行
設定は以上です。最後に、手動で転送ジョブを実行し、スプレッドシートにデータを送ります。
手動で実行する場合はジョブ詳細画面の「実行」ボタンを押します。

これで転送は完了です。
データがきちんと送られているかスプレッドシート上で確認してみると確かにプレビュー通りにデータが転送されています。

2. Google Spreadsheetsで広告クリエイティブレポートを作成する
一番左の列に「url_image」の列を追加します。

IMAGE関数を利用してURLの画像を挿入していきます。

最後に他の行にも反映させて完成です。

まとめ
いかがでしたでしょうか。trocco®を使うと、Facebook Ads クリエイティブのデータを自動でGoogle Spreadsheetsにまとめていくことができるほか、100万規模の大きなデータから数百行程度のごく小さなデータまで複雑なコーディング作業をすることなく、trocco®の画面上の設定のみでデータの転送が可能となります。
実際に弊社サービスのtrocco®でもマーケティングKPI等のデータをこのような流れで収集・分析に活用しています。
ぜひ広告データの分析の際にはご活用ください。
実際に試してみたい場合は、クレジットカード不要のフリープランや無料の製品資料を提供しているので、この機会にぜひ一度お試しください。
