ゲーム業界は日々変わりゆく市場環境の中で進化しており、その中でKPI分析はビジネスの成功を左右するものとなっています。しかし、この分析が手作業中心で行われる場合、効率的なビジネス展開やデータ活用が困難となることがあります。

今回は、ゲーム業界のある企業のKPI分析の自動化の事例を通じて、データ活用の重要性とその解決策について紹介します。

クライアントの課題

ゲーム業界のある企業分析の担当者は、さまざまなデータソースからのデータを手動で取り扱い、その加工や集計に多くの時間を費やしていました。そのため、分析までの期間が長引き、データを活用した本来の業務に集中するのが難しい状況でした。さらに、3ヶ月以内に仮運用を開始し、将来的にはデータ分析基盤の内製化を目指すという大きな取り組みが控えていました。

解決方法

この課題を解決するために、多くのデータソースからデータを効率的に取得できるETLツールとして「trocco®」を採用しました。trocco®を使うことで、データの抽出だけでなく、GUI上でのデータマート作成も簡単に行えました。

データソース 扱っているデータ
MySQL ユーザー情報サービス情報 など
CSV API業務サーバ詳細な行動ログ情報
CSV adjustにて各種広告データの管理を実施X(Twitter), Facebook,  LINE など
Googleスプレッドシート 手動でメンテナンスを行っている情報

また、仮運用を迅速に進めるために、SaaS、IaaS、PaaSを使用してデータドリブンを加速させました。そして、株式会社primeNumberが提供する、データエンジニアリング人材の育成・組織強化のための「Data Engineering Workshop」に取り組み、組織全体のデータ活用能力を強化しました。

導入効果

データの自動化により、分析担当者の負担が大幅に軽減されました。これにより、KPI分析とその可視化が迅速に行えるようになり、ビジネス改善の速度も向上しました。データを活用する業務への注力もより容易となり、ビジネスの展開がさらにスムーズになりました。

KPI分析を自動化する際のポイント

KPI分析を自動化するにあたっては、まずKPI分析の目的やどのような指標が重要であるかを明確に定義する必要があります。さらに、使い勝手の良いETLツールの選定と、組織内でのデータ活用文化を育むための教育やトレーニングの実施が鍵となります。

まとめ

ゲーム業界におけるKPI分析の自動化は、市場の変化に迅速に対応し、競争力を高めるための重要な手段となっています。適切なツールの選定や組織全体でのデータ活用能力の向上が、その成功に影響します。

データ分析基盤の構築支援サービス「trocco®」を活用すれば、ETLやデータマートの生成もスムーズに行えます。KPI分析やデータの可視化のためのデータ整備・管理も手間がかからないでしょう。

また、株式会社primeNumberは、組織内のデータ活用文脈で見落とされがちな「データエンジニアリング」について、非エンジニアや専門分野外の方にも理解しやすいかたちでワークショッププログラムを提供しております。人材育成や強化にお悩みの方は、一度ご相談ください。

データの連携・整備・運用を効率的に進めていきたいとお考えの方や、プロダクトにご興味のある方はぜひ資料をご覧ください。

trocco® ライター

trocco®ブログの記事ライター データマネジメント関連、trocco®の活用記事などを広めていきます!