現代のビジネス環境では、データ連携の重要性が高まっています。とくに営業とマーケティングの部門間で情報の一元化と連携がなされていないと、企業の競争力は低下してしまいます。
本記事では、MAとSFAを効果的に連携させ、営業効率を最大化した事例を紹介します。
クライアントの課題
ある企業では、データ連携に際して、手作業によるデータの受け渡し、加工、集計が必要となり、多くの工数がかかっていることが問題となっていました。
営業部門とマーケティング部門の間でデータサイロ化が発生しており、その解消が課題でした。
解決方法とその効果

trocco®を利用し、MA(マーケティングオートメーション)ツール、SFA(営業支援ツール)ツール、購買・顧客データベースの情報をBigQueryに統一的に転送。
営業側は、顧客の興味や関心の情報を事前に入手し、ターゲティングされた営業活動を展開できるようにデータ分析基盤を構築しました。
マーケティング側は、営業の最新情報をMarketoに自動的に連携し、よりタイムリーで効果的なマーケティング活動を実施できるようにしました。
結果として、営業の機会を最大化でき、営業の成功率が向上しました。また、マーケティング活動の精度と効率の上昇を実感できました。
MAとSFAの連携をする際のポイント
目的の明確化
連携する際の最も重要な部分は、その目的を明確にすることです。MAとSFAの連携の目的が不明確であると、データの一貫性や活用の方向性が乱れる可能性があります。そのため、最初に、連携を通じて達成したい具体的な成果や目標を定義し、全チームで共有することが重要です。
ツールの選定
正しいツールの選定は、連携の成功を左右するといっても過言ではありません。市場には数多くのMAツールやSFAツールが存在するため、自社のニーズや目的に合ったものを選ぶ必要があります。また、これらのツールが容易に連携できるか、APIやインターフェースの互換性なども確認しましょう。
チーム間のコミュニケーション
MAとSFAの連携は技術的な側面だけでなく、人間のコミュニケーションにも大きく依存します。営業チームとマーケティングチームが連携の目的や方法、成果について常にコミュニケーションを取り合うことで、連携の効果を最大限に引き出せます。とくに、新しい情報や変更点、課題などが発生した際には、迅速に情報共有を行い、双方の理解を深めることが求められます。
まとめ
MAとSFAの効果的な連携は、営業とマーケティングのシームレスな情報共有と活動最適化において重要です。正しいツールの選定とデータの品質管理、そして部門間のコミュニケーションの強化により、企業全体の競争力を大きく向上させることが可能です。
本事例を参考に、自社の営業効率最大化の取り組みを進めてみてはいかがでしょうか。
trocco®は、ETL/データ転送・データマート生成・ジョブ管理・データガバナンスなどのデータエンジニアリング領域をカバーした、分析基盤構築・運用の支援SaaSです。trocco®について詳しく知りたいという方は、以下より資料をご請求ください。
